ニュースでよく聞く円高ドル安って何??
円高と言いながら金額は下がっているし、
どんなメリットとデメリットがあるのかよくわからない!
と混乱してしまう人が多いですね。
円高ドル安とは?わかりやすく説明していきます。
初心者向けの基本を学びましょう。
Contents
お金は評価されている
私たちが普段使っているお金(円)。
実は私たちの『円』も常に世界から評価され続けていますので、価値が上がったり下がったりしています。
ただ私たちは円を他の通貨に替えたりしないので、その事実に気づかないだけなのです。
まず最初にお金は評価されていると覚えましょう!
- 【世界の通貨流通量ランキング】
- 1位 アメリカドル
- 2位 ユーロ
- 3位 イギリスポンド
- 4位 日本円
- 5位 カナダドル
- 6位 中国人民元
円高・円安・ドル安って何?
円高、ドル安、円安になったとか聞くけど、実はあまり意味がわかっていない人は多いですね。
ニュースでよく聞く『今日の為替相場は107円10銭から20銭』の意味ですが、10銭は売値、20銭は買値を示しています。
金融関連は何か複雑という先入観があり、何となくわかった気になるものです。
では円高ドル安、円安ドル高をまとめて説明します。
円高は円が強いと覚える
円高とは日本円がアメリカドルに換算した時、少ない日本円でドルが買える為替レートの状態であること。
つまり円高=日本円が強い!
だから円高と聞くと例えとして「高いところから見下ろす」から強い!と覚えましょう!
わかりやすい例題)昨日は110円(対USドル)だった為替レートが今日は105円になった場合、これは
②円高?
②円安?
答えは①円高です。
解説:例えば100ドル買うとすると
昨日110円の場合、11,000円かかります。
今日105円の場合、10,500円で昨日より500円安く買えます!
円が少ない金額でドルに換算できますよね?
だから円が強い!
円高円安は逆の考え方で覚える!
円高、円安、ドル安をややこしくしている原因は「円高と言っているのに金額が下がっているから」なんです。
上記の例題をもう一度使うと
昨日110円
今日105円
と5円安くなっているのに「円高」。
だから変に考えるよりは
円高=円が下がる
円安=円が上がる
と常に逆になると覚えて下さい。
そうすれば混乱することはありません。
ちなみに組み合わせは
円高ドル安(円が強く、ドルが弱い)
円安ドル高(円が弱く、ドルが強い)
の2種類しかありません。
円高ドル安のトレンドを見極め、fx取引を始めよう!
買った時と売る時の差額が利益
外国為替取引の基本は
『自分が買った時の金額よりも高くなった時に売る』。
例えばあなたが1ドル85円の時に100ドル分買ったと仮定します。
この時、あなたが使ったお金は85円X100=8500円ですよね?
すると翌日、ニュースを見てると1ドル90円になりました!
この状況であなたが100ドルを売れるといくらで売れると思いますか??
90円X100ドルで9000円で売れるのです!
あなたが100ドルのために使ったお金は8500円。
あなたが100ドルを売って手に入れたお金は9000円。
9000円-8500円=500円!があなたの儲け分になります!
これが外国為替取引の基本となりますので、しっかり覚えておきましょう!
円高でも空売りで利益を出す
円安は上がるでわかりやすいけど、逆にこれから下がっていくトレンドが予想される時は何もせず、円安に傾くまで待たなければいけないのでしょうか?
いいえ、空売りをすれば下がっても利益を出すことができます。
基本的に空売りができる条件は証券会社の取引口座内に十分な残高があること。
それをもとに信用取引を利用して売りから入り、買い戻す流れになる、これが空売りです。
これは株式取引でも同じですね。
為替取引はあなたも海外旅行で体験済み!?
海外旅行に行った時、現地の貨幣に両替する必要がありますよね?
例えばヨーロッパに旅行した時、街の外貨両替所のユーロと日本円の為替レートを見る。
すると1ユーロが『we sell:138円』だったとします。日本で見たレートより悪かったので、この日は両替はしない。。
翌日同じ両替所で見ると1ユーロが『136円』と円高になった!
ここで1万円を両替します。
前日のレートの場合は10000円÷138円(1ユーロ)で約72.46ユーロ。
136円の場合は約73.52ユーロになり、1.06ユーロ多くなりました!
円高に転じた時、少ない日本円で両替できるのでメリットがあるということです!
実は誰でも海外旅行で為替取引を経験しているんですね。
PS:イギリスのEU離脱で超円高!海外旅行するなら今でしょ!?
メリット・デメリットのまとめ
- 【円高のメリット】
- 輸入品、外国製品が安く買える
- 海外旅行で両替レートが有利
- 海外で安く買い物できる
- ガソリン等の燃料が安くなる
- 日本回帰(海外生産から国内生産へ)
- 【円高のデメリット】
- 日本から海外市場への輸出が不利になる
- 海外旅行で両替レートが有利
- 日本を訪ねる外国人旅行客が減る(2014年1300万人突破)
- 原材料を輸入している食材、輸入品の値段が上がる
- ガソリン、燃料費が高くなる
円安で儲かる、恩恵を受ける企業は海外売上比率の高い輸出企業です。
トヨタ自動車は為替差益が利益を押し上げた!